1873年から1943年まで活躍した、ロシアの音楽家です。
なんとこの人は、作曲家でもあり、ピアニストでもあり、指揮者でもありました。
身長が2m近くあり、佇まいもカッコいいですよね。手も大きかったそうですが、彼自身が作曲し、演奏している録音も多く残っています。
有名な曲は「ピアノ協奏曲第2番」。これはフィギアスケートの浅田真央さんが、競技人生最後を飾るプログラムとして選んだ曲でもあり、聴いたことがある!という方も多いかと思います。また、一時流行った、映画「のだめカンタービレ」で玉木宏扮する「千秋」が劇中で演奏していた曲でもあります。
私が大好きな曲は下記の2曲ですが、甘い旋律と色鮮やかなオーケストレーションが、何度聴いても気持ちが揺さぶられます。
どちらも演奏する機会がありましたが、演奏するのも聴くのも、本当に幸せな気持ちになれる曲です。

  • ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18

    辻井伸行さんによる、透明感のある素晴らしい演奏の動画をご紹介します。この曲は1901年に作曲され、同年にラフマニノフ自身のピアノにより初演されると大評判を呼んだと言われる曲です。私は知らなかったのですが、1945年のデヴィッド・リーン監督のイギリス映画『逢びき』で使われ、切なくて甘い旋律が、中年の淡い不倫の恋を描き、多くの映画好きを魅了したとのことです。また、1946年のカンヌ国際映画祭にてグランプリと批評家賞を受賞し、日本でも1948年に公開され、人気を呼んだことからラフマニノフの2番は恋愛の曲であるというイメージが結びついたようです。

  • 交響曲第2番

    演奏時間1時間ほどの大曲です。1楽章は少し暗い雰囲気がありますが、重なりあう弦楽器の音色が美しいです。特に第3楽章が甘美で本当に美しいです。CMで使われているのも耳にしたことがありますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。1901年に完成したこの曲は、ラフマニノフが公私ともに充実した幸せな日々を過ごした時期に作られたようです。クライマックスは華やかでテンポ感もあり、重厚感もあり、聴きごたえがあります。全楽章通して、様々な場面を感じられる素晴らしい曲です。