ヴァイオリン

ヴァイオリンは華やかなイメージがありますが、オーケストラ全体をリードする楽器でもあります。ちなみに、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンに分かれています。第1ヴァイオリンはメロディなどその曲の主要な部分を担当します。このセクションの首席奏者が「コンサート・マスター」と呼ばれ、オーケストラ全体のリーダーでもあります。

ちなみに、オーケストラの演奏が始まる前、オーボエが「A(ラ)」の音を鳴らし、コンサート・マスターが立ち上がり、オーボエの音をとり、全員で音を合わせる場面(チューニング)を行います。いよいよコンサートが始まるな、という独特のワクワク感を感じます。
第2ヴァイオリンは、高音を受け持つ第1ヴァイオリンを下から支えながら、アンサンブルに厚みを持たせる役割を担っています

ヴィオラ

次はヴィオラについてご紹介しましょう。ヴィオラとヴァイオリンは一見すると区別がつきにくいかもしれません。ヴィオラの方がひとまわり大きく、音も渋く、温かみのある音が出ます。第2ヴァイオリンと同じく、ヴァイオリン(高音域)やチェロ(低音域)を内側から支えます。また、ヴィオラの楽譜はハ音記号で書かれています。ピアノやヴァイオリンはト音記号で譜面が書かれているので、譜読みに抵抗感はないのですが、ヴィオラの楽譜は私は読むことができません。。。でも、その音色に惹かれ、ヴァイオリンから転向する知り合いもちらほらいました。ちなみに、現在の皇太子様はヴィオラ奏者でもありますね。

チェロ

次はチェロです。チェロは、ヴァイオリンのもっと大きい形をしていますが、その太く、歌いかけるようなやさしい音色が、独奏用としても合奏用としてもとても人気の高い楽器です。昔に流行った「101回目のプロポーズ」というドラマでは、浅野温子がオーケストラのチェリストという設定だったのですが、チェロを演奏するシーンが素敵でした。

コントラバス

次はコントラバスです。ヴァイオリンがお化けなみに大きくなった楽器です。ジャズの演奏で見ることも多いですが、オーケストラの中では弦楽器セクションの最低音を受け持ちます。ずっしり重みのある音色は、まさに土台としてオーケストラの和音の基礎を支えています。余談ですが、コントラバスを持って電車に乗車する際は、切符がもう一枚必要だと聞いたことがあります。確かに人より大きいですもんねぇ。

というように、オーケストラの弦パートはこの4つの楽器から構成されています。それぞれの楽器に役割があり、曲の表情によって、メロディを奏でたり、支えたり、いろんなシーンがあります。いろいろな演奏を目でも楽しんでみてください♪